豊臣秀吉を天下人へと導いた、名軍師・黒田官兵衛。その秀吉に「わしが死んだあとに天下をとるのは、この男しかいまい」とまで言われながらも、拝領した九州・豊前の地に退いて、静かに余生を送ろうとする。しかし秀吉たって願いから、九州の一揆鎮圧や小田原城攻めに赴き、戦場で采配をふるうことになるのだった。その一方で、老いた秀吉との距離が広がっていき、やがて……。
2014年大河ドラマの主人公、黒田官兵衛。その激動の人生、最期までを描く本作。晩年まで波瀾万丈の日々を送った男の壮絶な生き様を追う。
1978年、広島県生まれ。日本史・中国史に造詣が深く、歴史ライターとしてこれまで多くの著作物に執筆参加している。尊敬する作家は、池波正太郎と天藤真。
2014年大河ドラマの主人公、黒田官兵衛。 歴史に輝く名軍師の激動の半生を追う