父親が多額の借金を残して死んだ。神田六彦はその肩代わりとして殺されかけるが、突如として現れた夏目と名乗る女によって、彼女の経営する店で働くことを条件に命を救われる。
しかし、そうして足を踏み入れたアレクサンドリアは、殺し屋を始めとする非社会的な人間だけが利用する言わば犯罪者書館。常識も法律も通用しないその店では、シャーロック・ホームズを名乗る殺人鬼によって次々と常連達が消され始めていた。
本好きの悪い奴しかいない。そんな店で神田が出会うのは、名探偵を愛する犯罪者達による、愛好と倒錯の物語。
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北海道札幌市出身。立命館大学経営学部卒。書店員をしながら執筆活動を続けている。他の著作に『還りの会で言ってやる』『プリズム少女』(メディアワークス文庫)がある。
物語は終わりにその姿を現す。 儚くも美しい、ライトホラーミステリ。
こんな近くにいるのに。 まだあまりにも、きみは僕から遠い。
「――いいだろう、俺がお前を助けてやる」 軽快に熱く、やがてビターな青春小説。