自分で殺した女の子に恋をするなんて、
どうかしている。
いたいのいたいの、とんでゆけ
三秋 縋
定価(本体610円+税) 

「私、死んじゃいました。どうしてくれるんですか?」
 何もかもに見捨てられて一人きりになった二十二歳の秋、僕は殺人犯になってしまった――はずだった。
 僕に殺された少女は、死の瞬間を“先送り”することによって十日間の猶予を得た。彼女はその貴重な十日間を、自分の人生を台無しにした連中への復讐に捧げる決意をする。
「当然あなたにも手伝ってもらいますよ、人殺しさん」
 復讐を重ねていく中で、僕たちは知らず知らずのうちに、二人の出会いの裏に隠された真実に近付いていく。それは哀しくも温かい日々の記憶。そしてあの日の「さよなら」。

著者プロフィール

三秋 縋
1990年生まれ、岩手県在住の作家。ウェブ上で「げんふうけい」名義の小説も発表し、人気を博している。