これは、目に見えないモノを視る力を持った
探偵・日暮旅人の『愛』を探す物語。
探偵・日暮旅人の探し物
山口幸三郎
定価(本体550円+税) 

 保育士の山川陽子(やまかわようこ)は、ある日保護者の迎えが遅い園児・百代灯衣(ももしろてい)を自宅まで送り届けることになる。灯衣の自宅は治安の悪い繁華街の雑居ビルにあり、しかも日暮旅人(ひぐらしたびと)と名乗るどう見ても二十歳前後の父親は、探し物専門という一風変わった探偵事務所を営んでいた。
 澄んだ目をした旅人と、人形のように美しい灯衣。名字の違う不思議な親子に興味を惹かれた陽子は、探偵事務所を度々訪れるようになる。そして、旅人が持つある“能力”を知ることになる。匂い、味、感触、温度、重さ、痛み。旅人は、これら目に見えないモノを“視る”ことができるというのだが――?

著者プロフィール

山口幸三郎
1983年5月生まれ。福岡県在住。第15回電撃小説大賞<選考委員奨励賞>を受賞。翌年、受賞作『神のまにまに!』でデビュー。今、探偵に一番探してもらいたい物は『ネタ』。