作家エッセイ
四季折々
メディアワークス文庫の作家が「季節」をテーマに綴るエッセイ。
今月は2017年1月より連続ドラマがスタートする大人気シリーズ
『探偵・日暮旅人』シリーズの著者・山口幸三郎先生がお贈りします。 ※メディアワークス文庫に挟まれている刊行情報チラシ「HeadLine」にも同じエッセイが載っています。
第4回 「花咲く季節に」似鳥航一

 春といえば花粉症の季節。今は平気な方も油断は禁物です。花粉症は、体内に入った異物を撃退するための免疫システムが過剰に反応している状態で、一定量の抗体ができていれば誰もが発症する可能性があるそうです。
 僕が初めて発症したのは京都の某ゲーム開発会社で働いていた時。同じフロアにスーパーマリオの生みの親がいたりする部署ですが、その春は仕事がはかどらず参りました。
 そもそも僕の場合は鼻が何ともなく、目にだけ症状が出たので、最初は何なのか分からなかったんですよね。目の使いすぎだと思っていました。当時使っていたUNIXマシン(シェルにコマンドを打ち込んで操作するOS)のモニタと相性が悪いのか、なんて妄想したりしていましたが、翌年も同じ季節に同じ症状になり、事実に気づきました。
 春は新しいことに遭遇しがちな季節。色んなものを俯瞰的に考えることで、道がショートカットできるかもしれません。もちろん回り道もいいものですけどね。

*著者プロフィール*
東京都在住。電撃小説大賞で見い出され、電撃文庫にてデビュー。小説のほかに、ゲーム制作も手掛ける。一癖も二癖もある人物造形には定評がある。

*似鳥航一の作品*
・心理の天才、心の魔術師たちが蠢く、あやし奇譚、ここに開幕
『心理コンサルタント才希と心の迷宮』

・心理学の迷宮へようこそ。誘うのは魔の美青年──。
『心理コンサルタント才希と悪の恋愛心理術』

・心理学の迷宮へようこそ。誘うのは魔の美青年──。
『心理コンサルタント才希と金持ちになる悪の技術』

・下町の和菓子はあったかい。泣いて笑って、にぎやかなひとときをどうぞ。
『お待ちしてます 下町和菓子 栗丸堂』