作家エッセイ
四季折々
メディアワークス文庫の作家が「季節」をテーマに綴るエッセイ。
今月は2017年1月より連続ドラマがスタートする大人気シリーズ
『探偵・日暮旅人』シリーズの著者・山口幸三郎先生がお贈りします。 ※メディアワークス文庫に挟まれている刊行情報チラシ「HeadLine」にも同じエッセイが載っています。
第7回 「ラッキーナンバー33」紅玉いづき

 好きな色は赤色、とよく言いますが、好きな番号は3です。より厳密に言うならば「33」。一番古い思い出のひとつ、小学校にも入る前の、夏祭りのこと。ビンゴゲームの香具師が出ていました。ビンゴといっても数字の札を一枚選び、機械が叩き出す数字と一致すればビンゴ、という簡易的なもの。値段は確か、50円だったかな……。それを見事一致させて、スイカを丸ごとひと玉もらった時の番号が、確かに「33」だったのです。それからずっと、33をラッキーナンバーにしています。住んでいた土地柄小学校以前のことだろう、もらったものがスイカだったから、きっと夏のことだろう……。そんなおぼろげな記憶ですが、夏の祭りは今でも不思議と大好きです。そんな私の好きだった、夏の祭りの雰囲気が、少しでも書けたらいいなと思いながら、メディアワークス文庫に新刊を書かせて頂きました。好きな季節は冬ですが、夏ならば、祭りが好き。ぜひ、どこかの祭りでお会いしましょう。

*著者プロフィール*
第13回電撃小説大賞<大賞>を『ミミズクと夜の王』で受賞、電撃文庫より同作でデビュー。メディアワークス文庫からは『ガーデン・ロスト』を刊行、根強いファンを持つ。

*紅玉いづきの作品*
・眠れない夜を生きる少女たちの失花園。
『ガーデン・ロスト』

・あやかし飴屋がつくりだすのは、世にも不思議な妖怪飴。
『あやかし飴屋の神隠し』