作家エッセイ 四季折々

作家エッセイ
四季折々

※メディアワークス文庫に挟まれている刊行情報チラシ「HeadLine」にも同じエッセイが載っています。
第10回 「活字中毒者が新幹線に乗る時」 峰守ひろかず

 読書の話を一つ。
「新聞も雑誌も置いてないラーメン屋で仕方なくラー油の成分表示を読む」という4コマ漫画を見たことがありますが、この気持ちはよく分かります。何か読んでないと落ち着かないんですね。で、どうせなら場所にもこだわりたい。私の場合、最高の読書空間は新幹線や特急電車です。あまりに居心地がいいので、東京に行く時もあえて「のぞみ」ではなく「こだま」に乗ったりします。
 数時間電車に乗る場合、未読の新刊本数冊はまず必須。念のため、何度読んでも面白い本も持っていくと安心です。分厚いハードカバーはかさばるので敬遠しがちでしたが、最近は電子書籍で気軽に持ち歩けるようになりました。良い時代です。読書の秋、お気に入りの一冊や、お気に入りになるかもしれない一冊を手に出かけてみてはいかがでしょうか。

著者プロフィール

滋賀県在住。第十四回電撃小説大賞を受賞、2008年に『ほうかご百物語』(電撃文庫)でデビュー。怪異の知識を生かした作風や、意表を突く展開で知られる(と言われるのが夢です)。

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