作家エッセイ 四季折々

作家エッセイ
四季折々

※メディアワークス文庫に挟まれている刊行情報チラシ「HeadLine」にも同じエッセイが載っています。
第11回 「冬の準備は計画的に」 有間カオル

 こっそりと冬の足音が聞こえてくる晩秋。来たるべき厳しい季節に向け、葉は色を変え、虫や動物たちは餌を蓄え冬越えの準備をし、人間は――。
 人間(わたし)はクローゼットの入れ替えもしなきゃならないし、真冬用の布団も出さなくてはならないし、暖房器具の手入れもしないといけないし、少しずつ大掃除にも着手していかないと年末大変だし、忘年会シーズンがくれば2kgは太るから今のうちにダイエットしとかないとヤバイし、夫の実家に帰るために必要な被る猫(一匹じゃ足りないから五、六匹)を用意しとかないとならないし、今やっている仕事は今年中にケリつけておきたいし、って今年はもう一ヶ月ちょいしか残っていないじゃん。ウギャーーーー!!
 おっと失礼、わたくしとしたことが、うっかり取り乱してしまいましたわ、オホホホ。さて、あとで慌てることがないよう、今からコツコツと計画的にとりかかりますか。
 皆様は冬の準備、順調ですか?

著者プロフィール

東京都出身。法政大学文学部哲学科卒。双子座、AB型。『太陽のあくび』でメディアワークス文庫賞を受賞し、デビュー。他の著書に『魔法使いのハーブティー』などがある。

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