作家エッセイ
四季折々
メディアワークス文庫の作家が「季節」をテーマに綴るエッセイ。
今月は2017年1月より連続ドラマがスタートする大人気シリーズ
『探偵・日暮旅人』シリーズの著者・山口幸三郎先生がお贈りします。 ※メディアワークス文庫に挟まれている刊行情報チラシ「HeadLine」にも同じエッセイが載っています。
第11回 「冬の準備は計画的に」有間カオル

 こっそりと冬の足音が聞こえてくる晩秋。来たるべき厳しい季節に向け、葉は色を変え、虫や動物たちは餌を蓄え冬越えの準備をし、人間は――。
 人間(わたし)はクローゼットの入れ替えもしなきゃならないし、真冬用の布団も出さなくてはならないし、暖房器具の手入れもしないといけないし、少しずつ大掃除にも着手していかないと年末大変だし、忘年会シーズンがくれば2kgは太るから今のうちにダイエットしとかないとヤバイし、夫の実家に帰るために必要な被る猫(一匹じゃ足りないから五、六匹)を用意しとかないとならないし、今やっている仕事は今年中にケリつけておきたいし、って今年はもう一ヶ月ちょいしか残っていないじゃん。ウギャーーーー!!
 おっと失礼、わたくしとしたことが、うっかり取り乱してしまいましたわ、オホホホ。さて、あとで慌てることがないよう、今からコツコツと計画的にとりかかりますか。
 皆様は冬の準備、順調ですか?

*著者プロフィール*
東京都出身。法政大学文学部哲学科卒。双子座、AB型。『太陽のあくび』でメディアワークス文庫賞を受賞し、デビュー。他の著書に『魔法使いのハーブティー』などがある。

*有間カオルの作品*
・ハーブカフェの店主は、のんきな魔法使い!? 彼の淹れた一杯を飲めば、誰もが幸せに――。
『魔法使いのハーブティー』

・苦しくなるほど眩しく、そしてエネルギーに満ちた彼らの物語。
『太陽のあくび』

・男に騙され、どん底まで墜ちた女……。彼女を救ったのは死体ブローカーだった!?
『死神と桜ドライブ』

・夢はスーパーディレクター! なのにコスメ部門に配属だって!?
『めげないくんとスパイシー女上司 ―女神(ガデス)たちのいる職場―

・その花嫁には、秘密があった――。結婚をめぐる、4つの愛のかたち。
『サムシング・フォー ~4人の花嫁、4つの謎~

・神社に棲み着いている化け猫たち。けっこう可愛いものですよ……たぶん!
『招き猫神社のテンテコ舞いな日々』