作家エッセイ
四季折々
メディアワークス文庫の作家が「季節」をテーマに綴るエッセイ。
今月は2017年1月より連続ドラマがスタートする大人気シリーズ
『探偵・日暮旅人』シリーズの著者・山口幸三郎先生がお贈りします。 ※メディアワークス文庫に挟まれている刊行情報チラシ「HeadLine」にも同じエッセイが載っています。
第35回 「秋の夕日に」峰守ひろかず

 秋と言われて最初に思い出したのが「お前、名前は?」「てるやまもみじです」「秋の歌か!」という漫才でした。学生時代にたまたまテレビで見たネタでコンビ名もオチも全然覚えてないのですが、このやりとりだけ頭に残っているという。そういうことってありますよね。ない? まあそう言わずに。
 というわけで秋と言えば紅葉なので、紅葉の名所として名高い京都は嵯峨嵐山の渡月橋あたりを秋に訪れた話をしようと思ったんですが、とにかく人が多かったという印象しかありません。シーズンの観光地は人出が多い。これが嵐山で学んだ真理です。
 もともと観光名所を楽しむのが下手なんです。先日も取材を兼ねて鎌倉に行きまして、せっかくだから観光するつもりだったのに、結局、図書館で地元の昔話集の妖怪譚をコピーして、この夏の怪獣映画であの怪獣が上陸した浜を見て帰ってきただけという。
 ところで最近の映画と言えばあれですね。君の名は。名前はてるやまもみじです。秋の歌か!

*著者プロフィール*
滋賀県在住。第十四回電撃小説大賞≪大賞≫受賞作『ほうかご百物語』でデビュー。最近は妖怪絡みでお仕事を頂くことが多く、妖怪様に頭が上がりません。

*峰守ひろかずの作品*
・怪奇現象のお悩みは、文学部四号館四階四十四番資料室まで。その事件、絶対城が解決します。
『絶対城先輩の妖怪学講座』

・今度の事件もお任せを。その怪異、必ず解決して差し上げます。
『絶対城先輩の妖怪学講座 二』

・四十四番資料室が無くなる!? 資料室から放逐された絶対城の行き着いた先とは──。
『絶対城先輩の妖怪学講座 三』

・妖怪博士絶対城が、華麗に活躍!
『絶対城先輩の妖怪学講座 四』

・絶対城と礼音のもとに謎の美少年が迫る──。四十四番資料室の妖怪博士が贈る怪奇譚、第五弾。
『絶対城先輩の妖怪学講座 五』

・『鬼』を巡り絶縁した家族と対峙する絶対城! 待望のコミックス1巻も好評発売中!
『絶対城先輩の妖怪学講座 六』

・四十四番資料室の妖怪博士・絶対城が廃村の巨大な神木と座敷わらしの謎に迫る!
『絶対城先輩の妖怪学講座 七』

・舞台は絶海の孤島――妖怪博士・絶対城が解き明かす「ダイダラボッチ」の正体とは!
『絶対城先輩の妖怪学講座 八』

・『狐』の真実に挑む、妖怪博士・絶対城。鍵を握る天才マジシャンの正体とは──。
『絶対城先輩の妖怪学講座 九』

・妖怪だって市民です! 京都の町を舞台に、妖怪たちの生活を守る新米公務員の奮闘記。
『お世話になっております。陰陽課です』

・京都の町で暮らす妖怪たちの生活を守る、新米公務員&チンピラ陰陽師の奮闘記、第2弾!
『お世話になっております。陰陽課です2』

・京都の町と「異人さん」を護り続けてきた、公認陰陽師、春明の過去が明かされる第3巻!
『お世話になっております。陰陽課です3』