応募総数4,878作品の中から選ばれた第23回電撃小説大賞受賞作そのうち4作品がメディアワークス文庫から登場
2017年2月25日発売
《大賞》受賞
これが、最後のお願いです――そう言って、彼女の体は白く輝いた。
『君は月夜に光り輝く』
佐野徹夜さのてつや
イラスト/loundraw

 大切な人の死から、少しだけなげやりに生きてる僕。高校生になった僕のクラスには、「発光病」でずっと入院したままの女子生徒がいた。月の光を浴びると体が淡く光ることからそう呼ばれ、死期が近づくとその光は強くなるらしい。彼女の名前は、渡良瀬まみず。
 余命がわずかな彼女には「死ぬまでにしたいことのリスト」があると知り――「それ、僕に手伝わせてくれないかな?」「本当に?」この約束で、僕の時間がふたたび動きはじめた。

《メディアワークス文庫賞》受賞
「この事件は、映画も同じだ――」華麗なる謎解きの名画座へ、ようこそ。
『キネマ探偵カレイドミステリー』
斜線堂有紀しゃせんどうゆうき
イラスト/スカイエマ

「休学中の秀才・嗄井戸高久(かれいど たかひさ)を大学に連れ戻せ」。
 留年の危機に瀕するダメ学生・奈緒崎は、教授から救済措置として提示された難題に挑んでいた。しかし、カフェと劇場と居酒屋の聖地・下北沢の自宅にひきこもり、映画鑑賞に没頭する彼の前に為すすべもなく……。
 そんななか起こった映画館『パラダイス座』をめぐる火事騒動と、完璧なアリバイを持つ容疑者……。ところが、嗄井戸は家から一歩たりとも出ることなく、圧倒的な映画知識でそれを崩してみせ――。

2017年3月25日発売
《銀賞》受賞
世間を賑わす新聞記事には秘密がある――!?ぞわっとして、ほろりとする明治人情物語。
『明治あやかし新聞怠惰な記者の裏稼業
※応募時の原題「明治怪異新聞」より改題
さとみさくら
イラスト/銀行

 友達思いの 16 歳の少女香澄は、怪異をネタにした新聞記事によって幼馴染が奉公先を追い出された事を知り、単身新聞社に乗り込む。しかしそこに居た、顔立ちだけは端正な記者久馬に軽くあしらわれてしまう。憤慨する香澄だが、久馬の友人であり、妙な妖しさを持つ役者、艶煙に連れられ行動をする内に、記事の“本当の意味”に気付く。
 ぞわっとして、スカッとして、ほろりとできる。人々がまだ“怪異”を信じていた古き良き時代を舞台に繰り広げられる、不思議で温かな人情物語。

《選考委員奨励賞》受賞
ラスト、読む人に【幸せとは何か】を問いかける。圧倒的な衝撃で選考会に波紋を広げた、異色作!
『ひきこもりの弟だった』
葦舟あしふねナツ
イラスト/げみ

『質問が 3 つあります。彼女はいますか? 煙草は吸いますか? 最後に、あなたは――』
 突然、見知らぬ女にそう問いかけられた雪の日。僕はその女――大野千草と“夫婦”になった。
 互いを何も知らない僕らを結ぶのは【3 つ目の質問】だけ。まるで白昼夢のような千草との生活は、僕に過ぎ去った日々を追憶させていく――大嫌いな母、唯一心を許せた親友、そして僕の人生を壊した “ひきこもり”の兄と過ごした日々を。
 これは誰も愛せなくなった僕が、君と出会って愛を知る物語だ。

その他の受賞作についてはこちらをご覧ください。