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本日発売『星の降る家のローレン』推薦コメントが続々到着!

本日発売の『星の降る家のローレン』に多くの方から推薦コメントが寄せられています。

黒木華さん(女優)『ビブリア古書堂の事件手帖』『ちょっと今から仕事やめてくる』出演
読み終えた後、空を見上げた。雨で星は見えないはずなのに、不思議と輝いて見えました。

三秋縋さん(作家)『三日間の幸福』ほか
大切な人が、大切だったときのままでいてくれる。
たったそれだけのことが、この上ない奇跡なのだと思い知らせてくれる一冊。

綾崎隼さん(作家)『花鳥風月』シリーズほか
僕らは間違ってしまう生き物なので、失敗して、傷ついて、後悔することばかりの毎日です。
それでも、この世界には、どんな時でも味方でいてくれる人がいます。
間違わずに生きるのは、とても、とても難しいけれど。
こんな家族がいれば大丈夫。
たとえ血なんて繋がっていても、いなくても。
最終章の愛に触れ、そんなことを強く思いました。

山口幸三郎さん(作家)『探偵・日暮旅人』シリーズほか
『星の降る家のローレン』推薦文(という名の感想文)
ローレンなる人物は本当にいるのだろうか。
まず『ローレン』という名前がすでにミスリードを誘う。宏助の回想に出てくる絵描きの男は関西弁を喋り、雪子に言わせれば「怪しい変なオッサン」で、完全に名前と印象が一致しない。外国人ですらない。本名や国籍を誰も何も明言しないので煙に巻かれているような気分にさせられるのだ。そして、そんなローレンを探すところから物語は動きだす。
「人を殺した」「犯罪者」という物騒な表現やミステリアスな展開に翻弄され、なかなかローレンの正体を掴ませない。その巧妙な構成力もさることながら、読み進めるうちに次第にこの物語がローレンを取り巻く人々の群像劇であることに気づかされて舌を巻く。ローレンは人生の分岐点に現れ、正しい道を指し示し、時に直接救いの手を差し伸べ、人の温かみを教えてくれる。さながら神様のようである。実像はいまだ掴めない。
実際に、作中では「縁結びの神様」を祀る神社が登場し、ローレンを暗喩しているかのように感じられた。そして後の一文では「俺にとって…神様みたいなもん」という台詞があり、ローレンを神格化する表現があちこちに散りばめられている。“ローレンなる人物は本当にいるのだろうか”――ローレンの独白が始まるまで彼は神様だった。
物語の中心はローレンだが、主役ではない。誰かにとっての『特別』だが、『特別な人間』ではない。無論、神様でもなかった。
これは絆の物語である。ローレンはただ絆の脆さ、大切さ、繋ぎ止める術を気づかせてくれるだけ。そして私は、『星の降る家』がついにローレンと宏助の運命を手繰り寄せたとき、自然と涙をこぼしていた。報われた思いがした。だがそれは相互の努力に拠るものであり、必然的な邂逅であったように思う。ここに至るまでのローレンの生き様を読まされてきた読者へのご褒美だ。胸に迫るカタルシスも一入である。
ただ、感動の再会をあっさり風味にしてしまう北川恵海先生も人が悪い。あの淡泊さには肩透かしを食らったものだが、その再会は離れている時間をまるで無かったかのように見せ、ふたりの絆の深さをより際立たせるための演出だったのだ、と気づくとこれ以外ないように思う。温かな空気感にまた胸が詰まった。巧くて、卑怯だ(笑)。
ローレンなる人物は本当にいるのだろうか。
私の人生にも『ローレン』はいた。
そして私も『ローレン』になりたいと、そう思った。


『星の降る家のローレン』は本日発売です!

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