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『三日間の幸福』『恋する寄生虫』著者 三秋 縋 大推薦!
「行き場のない想いに行き場を与えてくれる物語。
この本を読んで何も感じなかったとしたら、
それはある意味で、とても幸せなことだと思う。

圧倒的衝撃で選考会に波紋を広げた、心揺さぶる1作!
  • ――この主人公は愛と嫌悪のあいだに引き裂かれている。

    結末が嫌だという人もいたが、私はこの結末がいいと思う。
    世界とどう折り合いをつけたらいいのか、きっとまだ答えがないのだ。

  • ――すっきりもしないし爽やかでもないが、重みのある作品。

    傷の舐め合いのような結婚生活は、結局彼にとってプラスだったのか。
    そこも含めていろいろ考えさせられる。

  • ――描写力の高さには感服しました。

    とても衝撃的なラストも、高評価の一因でした。
    ここだけは、本になっても直さないでください。

  • (※選考委員選評より一部抜粋)

物 語
誰をも好いたことがない。そんな僕が“妻”を持った。

『質問が三つあります。彼女はいますか? 煙草は吸いますか? 最後に、あなたは――』
 突然、見知らぬ女にそう問いかけられた雪の日。僕はその女――大野千草と“夫婦”になった。
 互いについて何も知らない僕らを結ぶのは【三つ目の質問】だけ。
 まるで白昼夢のような千草との生活は、僕に捨て去った日々を追憶させていく――大嫌いな母、唯一心を許せた親友、そして僕の人生を壊した“ひきこもり”の兄と過ごした、あの日々を。
 これは、誰も愛せなくなった僕が君と出会い、”愛”を知る物語だ。

登場人物

“僕”(掛橋啓太)

二十四歳。ごく平凡な会社員。

“妻”(大野千草)

“僕”の妻。
一歳上で、小柄で人懐こくて、料理が上手。それ以外は何も知らない。

“兄”(掛橋弘樹)

五歳上の“僕”の兄。小学校からずっと不登校のひきこもりで、最低最悪の人間のゴミ。

担当編集者が語る作品の魅力

“ひきこもり”の兄を持って育った青年が、一人の女性と不思議な夫婦関係を結ぶことから始まる物語。
心抉るハードなストーリー、独特な構成、そして心に棘を残す読後感等、その衝撃的な内容から選考会でも話題となり、大きく評価が分かれました。
感動して涙を流す人もいれば、苦しくて投げ出したくなる人もいる――。
そんな風に読む人によってとらえ方が変わる作品ですが、ひとつ確かなのは“必ず感情が揺さぶられる1冊”だということ。
きっとこの物語を読み終わったあと、無性に誰かと語りたくなるはずです。
ページをめくるのが苦しいほどに痛切な一人の青年の葛藤と、そして“愛”の物語をどうか最後までその目で見届けてください。

葦舟ナツから読者の皆さんへ

読み手によって印象が変わる作品だと思います。
タイトル通りひきこもりに関する小説ですが、同時に誰も好きになれない人間の内面に潜った恋愛小説にもなっています。
お好みの読み方をしていただければ幸いです。

作家プロフィール

葦舟ナツ(あしふね なつ)

第23回電撃小説大賞《選考委員奨励賞》を受賞し、本作でデビュー。関東在住。

作家インタビュー

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