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後宮の奥、漆黒の殿舎には人喰いの鬼が棲むという――

 泰山の裾野を切り開いて作られた綜国。十五になる沙夜は亡き母との約束を胸に、夢を叶えるため後宮に入った。
 しかし、そこは陰謀渦巻く世界。ある日沙夜は後宮内で起こった怪死事件の疑いをかけられてしまう。
 そんな彼女を救ったのは、「人喰いの鬼」と人々から恐れられる人ならざる者で――。
『座敷童子の代理人』著者が贈る、中華あやかし後宮譚、開幕!

目次

序章
第一章 夜叉の目覚めた日
第二章 饅頭と水鬼
第三章 籠の鳥は夜にだけ鳴く
第四章 後宮に星は流れる
終章

発売日:2019年5月25日 サイズ:文庫判

定価:715円(本体650円+税) ISBN:9784049125351

登場人物

沙夜

十五歳。亡き母との約束を胸に後宮に入るも、怪死事件の犯人の疑いをかけられてしまい――?

ハク

人喰いの鬼が棲むという漆黒の殿舎に棲まう美貌の青年。どうやら沙夜を助けてくれるらしいが……?