後宮冥府の料理人

※電子書籍ストアBOOK☆WALKERへ移動します。

死者を送る後宮料理人となった少女の、後宮グルメファンタジー開幕!

処刑寸前で救われた林花が連れてこられたのは、後宮鬼門に建つ漆黒の宮殿・臘月宮(ろうげつきゅう)。そこは死者に、成仏するための「最期の晩餐」を提供する冥府の宮殿だった――。
謎めいた力を持つ女主人・墨蘭のもと、林花は宮殿の料理人として働くことに。死者たちが安らかに旅立てるよう心をこめて食事を作る林花だが、ここへやってくる死者の想いは様々で……。
なぜか、一筋縄ではいかないお客達の願いを叶えることになった林花は、相棒・猛虎(犬)と共に後宮を駆け巡る――!

後宮鬼門の不思議な宮殿で、新米女官が最期のご馳走叶えます。

◆人物紹介◆
林花(りんか)
敵国のスパイとして処刑されかけたが、死霊を見る能力を買われ、臘月宮へやってきた。宮廷料理人だった父の腕を継いでいる。

黄辛(こうしん)
武神と呼ばれた父帝の跡を継ぐ、民からも絶大に支持される若く聡明な帝。林花とは、浅からぬ縁があるようで――?

猛虎(もうこ)
黄辛の命を救い、四品の位を賜った、帝の愛犬。人の顔をなめ回す悪癖があり、後宮の女官から恐れられている。

目次

序) 宮女の白切鶏
壱) 女官長の紅焼肉
弐) 皇女の猫耳朶
参) 料理長の仏跳牆
肆) 怨霊と開水白菜
伍) 医師の万頭
陸) 帝の爆肚児

発売日:2023年12月25日 サイズ:文庫判

定価:759円(本体690円+税) ISBN:9784049154771