あらすじ

神様たちの御用を聞いて回る人間――御用人。その御用人を代々輩出する神社に生まれた桜士朗は、
幼いころから自分も御用人になりたいと望んでいたが、未だに任命されず焦燥感を抱いていた。
そして迎えた17歳の誕生日。直談判を受けた大国主神は、『御用人見習い』として神様のお手伝いをするという提案をするが……
猫捜し? 改名したい!? 漬物の神って!?!?

神様たちの御用を聞いて回る人間――御用人。
その御用人を代々輩出する神社に生まれた桜士朗は、
幼いころから自分も御用人になりたい
望んでいたが、未だに任命されず
焦燥感を抱いていた。そして迎えた17歳の誕生日。
直談判を受けた大国主神は、
『御用人見習い』として神様のお手伝いをする
という提案をするが……
猫捜し? 改名したい!? 漬物の神って!?!?

登場人物
  • とうどういんおうろう

    17歳の高校二年生。天眼の持ち主で、神様オタク。御用人になりたいと願いつつも、家族以外の人間と上手く関われず、友達がいない。
    桐堂神社の宮司を代々務め、御用人も輩出してきた桐堂院家の次男。

  • せいらん

    毛量多めのお気楽な白狼。三峰の眷属神だが、有休中に幼い桜士朗と出会って以来、家庭狼生活を満喫中。
    現在は桜士朗の保護者枠で、趣味はドッグフードの食べ比べ。

  • おおくに主神ぬしのかみ

    出雲に鎮まる国造りの神。桐堂神社の相殿に祀られており、幼い桜士朗に神様オタクの英才教育を施したちょうほんにん
    御用人になれず焦る桜士朗に、『御用人見習い』の役目と『手習書』を授ける。

  • とうどういんとう寿じゅろう

    19歳。桐堂院家の長男。弟の桜士朗とは違い、神様を見ることができないが、当の本人はそれをまったく気にしていない。
    めんつゆと麦茶を間違えて飲む天然マイペースおっとりボーイ。

  • 手習書てならいのしょ

    大国主神が桜士朗に授けた、御朱印帳のような冊子。御用のある神様の名前が浮かび上がり、御用を解決すると、神様から朱印をもらえる。
    朱印があつまれば、いつか本当の御用人になれるかも……?

推奨コメント

※五十音順

  • 笑いと涙に満ちた神と人の子の物語は、
    神道の根本を表す浄明正直じょうめいしょうちょく=「清らかで明るい正しく素直な心」の大切さを、
    あらためて教えてくれます。

    小川泰弘《武蔵野坐令和神社 宮司》

  • 登場する神様は、すべて実在の御祭神。
    見習い御用人と少し風変わりな神様たちの優しさ溢れる物語。
    読み終えたあと、御祭神を調べつつ神社をめぐりたくなります。
    とある神社での参拝後に頂いた、このコメント依頼。
    青藍が繋いでくれた縁かもしれませんね。

    鳥越裕貴《俳優》

  • 神様だって悩みがある。
    だって人間…じゃないか。
    神様と人の子の助け合いは続く。

    野村邦丸《アナウンサー》

  • 神様なのにどこか人間くさい。
    神と人との繋がり、神の屈託をかいまみる待望の新シリーズ。
    日々の生活に追われ、普段通る路にある小さな社の存在を忘れてしまいがちです。
    御用人になることを目指す主人公の成長とともに、
    われわれもさまざまな場所に座す神様にはたと気づける趣があります。

    野村朋弘《京都芸術大学教授(神社史研究者)》

書籍情報

神様の御用人 見習い

著者:浅葉 なつ
イラスト:くろのくろ
発行:株式会社KADOKAWA
発売日:2025年7月25日

 神様たちの御用を聞いて回る人間――御用人。その御用人を代々輩出する神社に生まれた桜士朗は、幼いころから自分も御用人になりたいと望んでいたが、未だに任命されず焦燥感を抱いていた。
 そして迎えた17歳の誕生日。直談判を受けた大国主神は、『御用人見習い』として神様のお手伝いをするという提案をするが……猫捜し? 改名したい!? 漬物の神って!?!?
 神様オタクの桜士朗と、保護者枠の白狼・青藍。新たな御用人(※見習い)コンビが西へ東へ駆け回る!