あらすじ

 起業した会社が倒産したため、着の身着のまま、東京の片隅にある神社に管理人として身を寄せることになった青年。都落ちを痛感しながらも、再起に向けて意気揚々と暮らし始めようとする。
 ところが、この神社には3匹の猫が棲み着いていた。大きくてブサイクな虎猫と、灰色の毛玉のような仔猫2匹。実は彼らは“化け猫”だった。
 傍若無人ぶりを発揮する化け猫たち。そして、それにひたすら翻弄される青年――。
 どこか憎めない化け猫たちとの人間味豊かな同棲生活を愉快に描くストーリー。化け猫も、けっこう可愛いものですよ……たぶん!

登場人物
  • 岩倉和己
    岩倉和己(いわくら かずみ)

    企業した会社が倒産してしまい、片田舎の招き猫神社で管理人をすることになった青年。いずれ都会に戻ってやろうと思っている。性格的な問題で、友人がいない。

  • 景虎
    景虎(かげとら)

    招き猫神社に棲みつく化け猫の一匹。ふだんはでっぷりとした大きなカラダのトラ猫だが、人間の姿に化けると、目つきの悪い超イケメンになる。

  • グレイシー(♀) グレイヒー(♂)
    グレイシー(♀)&グレイヒー(♂)

    同じく、招き猫神社に棲みつく双子の化け猫。灰色の毛並みをもつ気まぐれな仔猫だが、人間の姿になると、三歳くらいの男女の幼児になる。

化け猫(主にグレイシーとグレイヒー)のやたら危険な名ゼリフ集
担当編集者が語る作品の魅力

招き猫神社が舞台だけあって、猫の魅力が満載なところが、本作の最大の魅力です。景虎、グレイシー&グレイヒーの三匹の猫は、たしかに化け猫で、たまに人間になりますが、姿形は変わっても、その気性は変わりません。常に気まぐれで、主人公の岩倉和己に対して悪態をついたり、いじめたりしますが、ほんのときどきだけ、ちょっと優しい一面を見せたり――。本当に猫がしゃべったら、こんなことを言うんだろうなぁ……と納得せずにはいられない妙なリアリティがあって、猫好きには堪らないキャラクターたち。彼らの言動を読んでいるだけで、癒されること請け合いです!

『招き猫神社のテンテコ舞いな日々』 コミック版

作画/八街 潤 原作/有間カオル
キャラクター原案/ゆうこ

職を失い神社の管理人になった青年と、その神社に棲みつく化け猫たちの物語を描いたメディアワークス文庫の人気作『招き猫神社のテンテコ舞いな日々』がコミカライズ連載中です! ひとくせある化け猫たちと時に衝突しながらも、徐々に歩み寄り成長する主人公の姿を、コミックでもお楽しみください!

B's-LOG COMICSよりコミックス1~2巻も好評発売中!

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三日間の幸福
作家プロフィール

有間カオル

東京都出身。法政大学文学部哲学科卒。双子座、AB型。『太陽のあくび』でメディアワークス文庫賞を受賞し、デビュー。他の著書に『魔法使いのハーブティー』などがある。

  • 招き猫神社のテンテコ舞いな日々
    招き猫神社のテンテコ舞いな日々

    神社に棲み着いている化け猫たち。けっこう可愛いものですよ……たぶん!

  • 招き猫神社のテンテコ舞いな日々2
    招き猫神社のテンテコ舞いな日々2

    化け猫たちとの同居生活は相変わらずトラブル続き!?

  • 招き猫神社のテンテコ舞いな日々3
    招き猫神社のテンテコ舞いな日々3

    えっ? 神社が潰れてしまう!? どうすりゃいいんだ、俺は……!