きみは雪をみることができない
恋に落ちた先輩は、冬眠する女性だった――。

ある夏の夜、文学部一年の埋 夏樹は、美術学部に通う岩戸優紀と出会い恋に落ちる。いくつもの夜を共にする二人。だが彼女は「きみには幸せになってほしい。早くかわいい彼女ができるといいなぁ」と言い残し彼の前から姿を消す。
もう一度会いたくてなんとかして優紀の実家を訪れるが、そこで彼女が「冬眠する病」に冒されていることを知る。

現代版「眠り姫」が投げかける、人と違うことによる生き難さ、大切な人に会えない切なさ、そして冬を無くした彼女のある秘密――。

会うこともままならないこの世界で生まれた、恋の奇跡。

【第28回電撃小説大賞《メディアワークス文庫賞》受賞作】

≪登場人物紹介≫
埋 夏樹:都内の大学に通う文学部一年生。小説を書いているが、そのことに自信を持てないでいる。映像サークルの新歓の席に耐えられず逃げた時に優紀と親しくなる。

岩戸優紀:夏樹と同じ大学に通う芸術学部二年生。ある理由のため、冬の期間だけ大学から姿を消す。交際歴が多く、何かと噂の的になっている。辛い食べ物に目がない。

目次

プロローグ
一章 ずっと夏だったらいいのに
二章 夜のコンビニ
三章 ひかり 599 11:32 新大阪行き
終章 きみは雪をみることができない

発売日:2022年2月25日 サイズ:文庫判

定価:737円(本体670円+税) ISBN:9784049142341