ドキドキするもの、みつけたブログ。
続・有間カオルです。

 こんにちは。
 再び、有間カオルです。

 前回ブログに
>ちなみに今は、三作目に向けてファッション誌、コスメ誌など女性誌が散乱して華やかです。今なら誰が遊びに来ても大丈夫。でも、こういうときは絶対誰も来ない……しょぼん。
 と、書きました。覚えていらっしゃいますか?
(お忘れになった方は、どうぞブログを下にスクロールしてくださいませ)

 さて、ファッション誌、コスメ誌にまみれた部屋から、ようやく三作目『めげないくんとスパイシー女上司 ~女神たちのいる職場~』が出来上がりました。
 主人公はテレビ通販会社に入社した新入くん。やる気はあるのに伝わらない。一生懸命なのにうまくいかない。あげく周りに迷惑ばかりかけて冷たい目で見られる。だけど彼は諦めない!
 頑張っても報われない、そんな悔し思い誰にも経験があると思います。メチャクチャへこんで、何かも投げ出して、全てやめてしまいたくなる、そんな日もあるでしょう。
 だけど頑張り続ければ、きっと何かが変わると思います。頑張るあなたを見つめている、温かい目に気づくこともあると思います。
 なによりも頑張り続けられた自分をもっと好きになれるんじゃないかと思います。 
 頑張っている人、頑張るのに疲れた人、頑張るのやめようかなと思っている人への栄養剤、ほんの少しでも元気のお裾分けができたら幸いです。

 8月25日発売、どうかよろしくお願いします。

 余談。「絶対誰も来ない」と書きましたが、友人が遊びに来ました。恥ずかしいものや、誤解を招くものはなかったので、堂々とお招きしたのですが、あまりの散らかりように友人はちょっとだけ引いていました。でも友情は続いています。大丈夫。次作の資料にもおどろおどろしいものは無いので、しばらく私の部屋は平和です。うぇるかむ!

綾崎隼です。その弐。

 こんにちは。
 三冊目の拙著となる『永遠虹路』を発売させて頂きましたので、再び、少しだけ筆を取らせて頂きます。

 この季節になると思い出すことがあります。
 それは、一年前のとある暑い夏の日の出来事でした。
 知らない番号から携帯に電話がかかってきて、
 「電撃小説大賞の最終選考に残りました」と、告げられました。
 青天の霹靂でした。

 通話を終え、僕は喜びに満ち溢れて夜空の下に駆け出しました。
 日常的にマラソンをしてはいるのですが、いつもより力強く、夏の空気を感じながら、闇夜を疾走していました。
 そして、ある重大な事件が起きたのです。

 中間地点まで辿り着き、少しだけ休憩してたら、視界の先のコンビニに、見たことのあるイケメン外国人がいたのです。
 そうです。それは、僕たちのペドロ・ジュニオール選手だったのです。
 Jリーグのアルビレックス新潟に所属する、当時、得点王だったエースFWです。
 おい、嘘だろ? 何でこんなところにペドロ・ジュニオール選手がいるんだよ。
 え? これがデスティニー? 電撃小説大賞の影響力、マジで半端ないな!
 そんなことを思いながら、僕は気付けば覚束無い英語で話しかけていました。
 「これからも新潟のためにゴールを決めてくれ! 俺たちのハートを熱くしてくれ!」
 「HAHAHA! 任せてくれ! 期待してくれよな?」
 そんな会話をしたはずでした。
 しかし、僕の語学力は怪しいので、根幹から間違っている可能性も否定出来ません。

 そして、それから約一週間後。
 僕らのペドロ・ジュニオールはガンバ大阪へと移籍しました。
 涙で前が見えなくなりました。

 悲しみよ、こんにちは。
 綾崎です。

 人生とフットボールは、予期せぬことの連続です。
 『永遠虹路』もまた、そんな物語なのだと思います。
 そこが夢見た未来とは違っていても、きっと、誰にでも世界の何処かに味方がいて。
 そんな人を求めて、虹に願いを馳せたある一人の女性の物語です。

 雨上がりの虹が美しい、そんな夏の日に手に取って頂けると嬉しいです。

メディアワークス文庫応援書店様のご紹介:愛知県 いまじん 春日井南店様

 メディアワークス文庫の営業担当、ひらいでございます!
 メディアワークス文庫は創刊して半年余り、まだまだ歴史ある先輩文庫レーベルたちの中ではひよっこの存在です。そんなメディアワークス文庫を応援して頂いている本当にありがたい書店様を紹介するエントリ、第2弾でございます。

 今回ご紹介するのは、愛知県にある「いまじん 春日井南様」の売り場です。
 毎月何百冊も発売される新刊の中、メディアワークス文庫を一番手前、かつPOPを全部使って展開して頂いています。感動です。

 棚の上には『シアター!』と『花咲太郎』のPOP、正面には新刊紹介ポスター、棚の真ん中の、いわゆるゴールデンラインと呼ばれる場所に面陳、その下に棚があるという、私が「是非こうしていただきたい!」と思っている展開を全て行って頂いております。ありがとうございます!

 今後も全国のメディアワークス文庫応援書店様をご紹介して参ります。お楽しみに!

もーどはんてん、うらこーど

 ども、はじめまして。寺本耕也と申します。よろしくお願いします。
 早速本題ですが、エヴァ破、買ったわけですよエヴァ破BD。おまけのフィルムとかドキドキしながら見たわけですよ。そしたら地面が写ってるだけでした。……ぅおーいっ! しかし文字だけとか黒一色とかそんな人も多いようで笑ってしまいました。よしよし、下を向いていればわりと平気。下を向いて歩こう。

 本題終了。以下は宣伝なので適当に読み飛ばしてくださって結構です。

 で、わたしはいろいろなものが不思議でして、だいたいのところはじめて見知りすることはどれも不思議でしょうがないわけですよ。なぜそうしたものが必要なのか、なぜそれが成立するのか? ハード関係とか新しいものを手に入れると使うより先に分解しちゃうタイプです。いちど致命的なミスを犯してからは、さすがにもうやらなくなりましたが。あんときゃ泣きました。
 同じように、わたしは見たことがないのに見たと断じる人々がいるなんらかの現象。ようするに超能力とかUFOとかお化けとか、そうした方面のもの。実際のとこそれはなんなのかも不思議でならないわけで。
 ……まぁ、妄想とか幻覚とかちょっと飲み過ぎちゃったとか、そういうことなのでしょう。しかし、そうしたものに実在して欲しいとも思っています。そして、もし実在するなら実際のところそれはどういうものなのか? そんなことを空想して楽しんでもいます。だからこういう前提を立てて、考えました。

 超能力は存在する。本当にある。……ならなぜ、ほぼすべての人々はそれを見たことがないのか?

 6月25日刊行『超能力者のいた夏』。本書はわたしなりのその答えです。
 内容をもうちょっと紹介させていただくと、ひょんなことから超能力者が集う山奥の寮に入ってしまった一般人が主人公の、ややドタバタ気味のいわゆる学園超能力モノです。役に立つとはいえない異質な力を持つが故に苦しみを抱えた超能力者たち(なぜか美少女多め)と、こっちはこっちで当然のようにトラウマを抱える主人公。彼らの交流の日々をわりとゆる~く、ときに激しく書きました。目いっぱい楽しんで、そして真摯に書かせていただきました。ご一読いただけると幸いです。

 以上、宣伝終了。

 本題追伸。
 ヤケになってエヴァ破もう1本買いました。シンパパと冬月のツーショットでした。……ザ・ビースト!

メディアワークス文庫応援書店様のご紹介:滋賀県 本のがんこ堂 草津店様

 みなさま、はじめまして!
 メディアワークス文庫の営業担当、ひらいと申します。
 わたくし、メディアワークス文庫のすばらしさを世の中の人々にお伝えするためにはどうすればよいのか!ということを日々あーでもないこーでもないと考えているのですが、はたと良い事を思い付きました!

 全国のメディアワークス文庫を応援して頂いている書店様をここで紹介すれば、自分であーだこーだ言うよりも説得力ばっちりではないですか!(なんという他力本願。すみません!)

 ということで、今回は琵琶湖が美しい滋賀県にある「本のがんこ堂 草津店様」の売り場をご紹介いたします。
 写真で展開して頂いているのは「ひとりぼっちの王様とサイドスローのお姫様(著:柏葉空十郎)」。オリジナルのPOPで売り場でひときわ存在感を放っています! ありがとうございます!

 この作品は、甲子園に向けて奮闘する少年少女たちの活躍もさることながら、著者の豊富な知識に基づく高校野球解説がさらに内容を盛り上げています! なんと3/10日経新聞夕刊で、北上次郎氏に紹介されまして、評判も上々です。

 今後も全国のメディアワークス文庫応援書店様をご紹介して参ります。お楽しみに!

綾崎隼です。

 はじめまして。
 『第16回電撃小説大賞』で『選考委員奨励賞』を頂いた美少女じゃない方、綾崎隼と申します。
 今月、あたしの新刊『初恋彗星』が発売されましたので、そのお話を少しだけさせて頂きたいと思います。

 昨年の今頃、デビュー作となった『蒼空時雨』の投稿を終え、あたしは『第17回電撃小説大賞』への応募原稿に着手しました。落選の常連者でしたので、前回も当然のように受賞出来るとは思っていなかったのです。
 第17回では、絶対に『メディアワークス文庫賞』を受賞してやる!
 そう意気込んで書き始めたのが『初恋彗星』になります。
 この度、発売と相成ったわけですが、本来であれば『第17回電撃小説大賞』に応募されていた小説です。そんなわけで第17回に応募された方は、もしかしたらライバルになっていたかもしれない作品ですので、物差し代わりに手に取ってみるのは如何でしょうか。

 裏表紙の紹介によると、『初恋彗星』は「青春恋愛ミステリー」だそうです。
 ラヴストーリーとミステリーが融合しているってどういう状況なのでしょう。タイトルが初恋なのに、初恋してない人が作中にいるので、そういう意味でタイトルに叙述トリックが使われているからでしょうか。
何しろ綾崎隼という人の前作、『蒼空時雨』は、あらすじに嘘があるという斬新な小説だったらしいですからね。油断も隙もあったものではありません。
 恐ろしい話です。

 恐ろしくて身体が震えてきましたので、ちょっと話題を明るい方向に持っていこうと思います。
 『初恋彗星』は再度、イラストレーターのワカマツカオリ様に美しい表紙を描き下ろして頂いたのですが、なんと表紙と口絵だけでなく、各エピソードの章扉まで描いて頂いております。
 あたしはラフ画を拝見した際、嬉しさのあまり発熱しました。
 どの章扉も素敵なのですが、ぜひ、読後にもう一度、眺めて欲しいと思います。

 それでは、星と秘密の物語。
 『初恋彗星』が皆さんの元に届くことを願いつつ、この辺りで失礼させて頂きます。
 綾崎隼でした。

 あ。
 カミングアウトするタイミングを逸したのですが、あたしは男です。
 ちょっとミステリーっぽく叙述トリックを使ってジェンダーの壁を越えてみたのですが、自分で自分に吐きそうです☆

はじめまして、菱田愛日です。

 そして『空の彼方』をお読みいただいた読者様。「おかえりなさい」
 5月25日発売の『空の彼方2』を書かせて頂いています、菱田愛日です。
 突然ですが……。

 自分の事、好きですか?
 
 私は、自分の事が大好きです。
 こう書くと、まるで痛い子みたいですね。でも、言います。

 自分の事、大好きです!

 過去の自分を後悔したり、今の自分にイライラしたり。顔がもうちょっと小顔だったら、とか鼻が高ければ……。なんて思う時もあります。
 でも、大好きです。そう言い続けたいと思っています。
 嘘でもいいと思います。本当は嫌いなのかもしれません。それでも「自分が好き」そう言い続ける事は、ずっと昔から決めた自分との『約束』なんだと思います。
 いつか、「自分が好き」と、本当に言える自分になるぞっ!という、自分自身との約束。死ぬまで守られない約束かもしれません。それでも、「自分が嫌い」と言い続けるよりも強く生きられる気がして、私は中学生だった頃からずっと、「自分の事が好き」と言い続けています。そしたら、最近また自分を好きになれました。
 本屋さんに自分の本が並んだ所を見て「ちょっと凄いじゃん」と自分を誉めてあげられました。私の、私自身との約束は、また一つ近づきました。
 口に出す事。そして、文字にする事。それは、思考を力にする方法なのかもしれません。だからまた、私は恥ずかしげも無く書きたいと思います。

『空の彼方2』面白いです。良い話です。優しい気持ちになれるお話です!

 ……ごめんなさい。やっぱりまだ、恥ずかしいです。
 でも、ここにこうやって文字にした事で、あの本にまた力が与えられた筈です!
 ……ごめんなさい。やっぱり恥ずかしいです。
 この恥ずかしさに負けて、全文を消してしまう前に「えいっ!」と送ってしまう事にします。それでは、次は本で会える事を願いながら「いってらっしゃい」

                                        菱田愛日

モゾモゾするもの、みつけた    野﨑まど

 あれは、私が電撃文庫を買って家に帰った時のことです。
 買ってきた電撃文庫を開くと、中はメディアワークス文庫でした。どうやら隣の平積みから間違えて取ってしまったようでした。
 返本はできないだろうかと考えた私は、とりあえず購入した書店に向かおうと上着に手をかけました。しかしその時です。閉じていた本のページがひとりでに開き、中から眩い光と共に、角張った青い眼鏡をかけた小さな女の子が現れたのです。
「私はメディアワークス文庫の妖精」
「メディアワークス文庫の妖精だって」
「メディアワークスの国からやってきた、メディアワークス文庫の化身です」
「その妖精がなぜ私のところに」
「行くところが無いのです」
「無いのかよ」
「ここに置いてもらえませんか」
「国に帰ったらいいじゃあないか」
「国には電撃文庫の妖精がたくさんいるので……」
「なんだい。いじめでもあるのかい」
「いえ、そんな。皆さんとても優しい方々です。生まれたばかりの私にもすごく良くして下さいます。まるで菩薩のような妖精達なのです」
「じゃあ何の問題が」
「優しくされると下に見られているような気がする性分で、罵詈雑言を吐いて出てきてしまったために帰りづらいのです」
「お前が悪いんじゃないか」
「置いてもらえませんか」
「返本に行こうと思っていたのだけれど」
「そんな」
「わかったよ、置いてあげるから。君も反省して、一度国に帰りなよ」
「でもみんな怒っています」
「大丈夫、きっとみんな笑顔で迎えてくれるさ。どうしても辛くなったらまた遊びにくるといい」
「なんと優しいお言葉」
 妖精はお礼を言いながら本の中に戻っていきました。私は本を閉じ、輪ゴムできつく縛りました。
 以来、私の本棚の端ではメディアワークス文庫がモゾモゾと動き、中から小さな罵詈雑言が漏れてくるのです。

『メイド・ロード・リロード』4月刊行のご報告。

北野勇作と申します。

『メイド・ロード・リロード』という小説に関して編集の人に「宣伝のあらすじを読んでもストーリーとかさっぱりわからないので、作者からちゃんと説明しといたほうがいいんじゃないですか」と言われ、それもそうかなあとこれを書いているわけですが、はっきり言って書いた私にもどういう話なのかさっぱりわからないのです。まあ私の書く小説はいつもそうです。たしか依頼されるときに「若い層を意識して書いてほしいんですが」と言われたので、高校生とかを主人公にしようかと思ったのですが、今の高校生のことなんかよくわからないし、調べたってそんなもの書けるとも思えないし、それじゃその頃の自分自身のことでも入れとくか、と思ったのですが、そうなるともうはるか彼方の昭和の話で、それでますます若い層から遠ざかってしまったような気がします。それでも、せっかく電撃文庫を出しているアスキー・メディアワークスから初めて出すのだから、ライトノベル的な要素を入れよう、とは考えたものの、どうしたらライトノベル的になるのかがさっぱりわからず、わからないままとりあえずメイドは出すことにしたのですが、でもメイドのこともよくわからないし、とにかくメイドだから冥途の話にするか、とこれは駄洒落なのでさらに若い層から遠ざかっているような気がするし、冥途の旅でメイド・ロード、もうひとつドで終わる言葉をつけるほうが語呂がいいからリロードでもくっつけとくか、ということで、無理やりそういうふうに話をこじつけることになってしまいました。
 それからこれまたいつものことなのですが、自分でもよくわからないままいちおうなんとか最後まで書いてみて、しかしさすがにこんなわけのわからない内容では怒られるのではないかと怖くなって「ダメだったら遠慮なくボツにしたらいいですよ。どうせ私はいつもこうなんですからっ」と逆ギレ気味のコメントをつけて渡して逃げたら、「まあ個人的には、こういうわけのわからんのがあってもいいんじゃないかと思うんですよね」とちょっとかわいそうな感じで言われて、いろいろあって、それでここにこういう文章を書くことになったわけなのですが、ええっと、これではストーリーの説明になってないですね。でも、ストーリーなんて飾りですから。いや、ほんと。まあ気が向いたら読んでみてください。それで「こういうわけのわからんのがあってもいいんじゃないか」と思ってもらえたら、とても嬉しい、というか、すごく助かります。

海嶋怜と申します。

 皆さま、初めまして。海嶋 怜(かいじま れい)と申します。

 この4月に、メディアワークス文庫さんから「たんぽぽのまもり人」という本を出して頂けることになりました。
 これは元々は「第16回電撃小説大賞」への応募作で、その4次選考で落ちたものだったのですが、本当に幸運にも編集部の方から後日お声がけを頂き、この度出版の運びとなった作品です。
 物語としての出来不出来はともかく(ともかくっていうか本来それがすべてじゃないのかい以下略)、作者の私からすれば、こうして本の形になれただけでこの作品は十分に「強運な子」と言うほかありません。
 ラッキーというのは、一人で味わうのは寂しいものです。もし皆さまが本屋さんでこの本を見かけられた時に、ええと、その場では買って頂けなかったとしてもですね(汗)、表紙に一瞬でも触れて頂いて(シンプルでとても素敵なカバー・デザインにして頂けました! 表紙だけで十分ご利益ありそげです)、この本のラッキーを指先でちょっとつまんでお持ち帰り頂けたらいいなあ、などと願っています。

 もうずいぶん前に、シルクロードを旅したことが一度だけあります。
 茫漠たる荒野、地上にいることを疑うほどの星空、三蔵法師が滞在したという都市の廃墟、砂漠の中の冷たい三日月池。
 現地の方が、私と友人をその辺りでは唯一という病院に案内してくれました。彼はまっすぐに私たちを、ベッドに横たわる一人の少女のところへ連れていきました。
 人種の血が入り混じる辺境には絶世の美女が生まれる、という説は本当なのかもしれません。微笑う少女の可憐さに仰天する私たちのことを、周囲の入院患者たちは嬉しそうに笑って見ていました。彼らにとって、その少女は自慢の宝物だったのです。旅人が訪れたら必ず見せずにはいられないほどに。
 彼女は高いところから落ちて腰の骨を折ったのだ、と聞きました。今は天使をお休みして人間になっていることを忘れ、うっかり空を飛ぼうとしてしまったのかもしれません。
 踊るように軽やかに外に出て、あの高い高い空を仰ぐことも、きっと当分は出来ないに違いない華奢な身体を横たえて、黒い大きな瞳で異邦人の私たちをじっと見ていた――遠い記憶の中の少女。
 その彼女の枕元に座って、日がな一日話して聞かせ、そして彼女から「それから、どうなるの?」と訊いてもらえるような物語を、これから一つ、また一つと書いていくことが出来たなら、私の人生はとても幸せだな、と思っています。

 今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。