読むと前を向く元気が湧いてくる。自分がもっと好きになる魔法の家事の物語
突然終わった結婚生活。バツイチか──と嘆く余裕もない私。職務経験もろくにないが、家事だけは好きだった。
そんな私に住み込み家政婦の仕事が舞い込む。相手は高名な小説家。そして整った顔立ちとは裏腹に、ものすごく気難しい人だった。行き場のない私と、ふれ合いを拒む小説家。最初はぎこちなかった関係も、家事が魔法のように変えていく。彼と心を通わせて行くうちに、いつしか──。
なにげない毎日が奇跡になる物語──本を閉じた後、爽やかな風を感じてください。
発売日:2019年9月25日 サイズ:文庫判
定価:671円(本体610円+税) ISBN:9784049126860
登場人物

平沢涼子
夫の浮気が原因で離婚。幼い娘がひとり。本人は平凡で取り柄のない人間だと思っており、それがコンプレックス。家事が得意で、それに関しては哲学のようなものを持っている。

山丘周三郎
若くして文壇で名声を得て、日本のみならず欧州やアジアでも人気を誇る作家。端整な容姿だが、どこか張り詰めた空気を漂わせる。住み込み家政婦を探しているとのことだが、どうも訳があるようで?