幻花の婚礼 贄は囚われの恋をする

※電子書籍ストアBOOK☆WALKERへ移動します。

吸血鬼一族の令嬢と、復讐を誓う神官。偽りの婚約から始まる許されない恋。

 吸血鬼であることを隠して生きるクロウ伯爵家の令嬢・フィーネ。ある夜の舞踏会、彼女は美しい神官・クラウスに正体を暴かれてしまう。
「――お前は今夜から、俺の恋人で、婚約者だ」
 一族の秘密を守る代償としてクラウスが求めたのは、フィーネを婚約者にすること。吸血鬼を憎む彼は、復讐に彼女を利用するつもりだった。
 策略から始まった婚約関係だが、互いの孤独を埋めるように二人は惹かれあい……。禁断の恋はやがて、クロウ家の秘匿された真実に辿り着く。

【登場人物】
・フィーネ
血が苦手な吸血鬼の令嬢。兄を守るためにクラウスと婚約し、彼を殺す画策を練るが……。
・クラウス
吸血鬼を憎み、フィーネの兄へ復讐するため生きる神官。不器用な優しさを持つ清廉な青年。
・ノア
フィーネの兄。優れた吸血鬼で、フィーネに束縛的な愛情を向ける。

目次

序章 薄紅色の追憶
第一章 純白の神官と漆黒の吸血鬼
第二章 見えない鎖
第三章 つくりものの恋
第四章 ふたりきりの雨
第五章 甘い血の記憶
第六章 贄の永恋
終章 幻花の初恋

発売日:2022年9月22日 サイズ:文庫判

定価:759円(本体690円+税) ISBN:9784049146448