僕たちはいつも、何かを賭けて生きている。本を読むにも、必要なものがある。時間、お金、労力……一冊の本を手に取るのに、たくさんの大切な何かを賭けている。価値観や、人生を賭ける人もいるかもしれない。僕は、読み終えた後、この物語にもっと賭けたくなりました。この賭けに乗る人が、一人でも増えますように。
佐野徹夜 (作家)
ある怪事件と同時に国家機密ファイルも消えた。唯一の手掛かりは、事件当夜、現場で目撃された一人の大学生・戻橋トウヤだけ――。
内閣情報調査室に極秘裏に設置された「特務捜査」部門、通称CIRO-S(サイロス)。普通ではありえない事件を扱うここに配属された新米捜査官・雙ヶ岡珠子は、目撃者トウヤの協力により、二人で事件とファイルの捜査にあたることに。
珠子の心配をよそに、命知らずなトウヤは、誰も予想しえないやり方で、次々と事件の核心に迫っていくが……。
消えたファイルの行方は。そして、戻橋トウヤの正体とは――。
「突き抜けた勢いと個性」「才能が光る。物語の世界への吸引力が凄い」「駆け引きを描く力量には確かなものを感じる」選考委員が激賞した注目の受賞作。
僕たちはいつも、何かを賭けて生きている。本を読むにも、必要なものがある。時間、お金、労力……一冊の本を手に取るのに、たくさんの大切な何かを賭けている。価値観や、人生を賭ける人もいるかもしれない。僕は、読み終えた後、この物語にもっと賭けたくなりました。この賭けに乗る人が、一人でも増えますように。
佐野徹夜 (作家)
書き手の才能が光る。浮世離れしたキャラクター造形が魅力的。意表を突く場面展開も膝を打つうまさ。
僕たちの会社が制作した『SPEC』のように映像化もありえるか?
神康幸 (映像プロデューサー/電撃小説大賞最終選考委員)
ちょっと目を離せば生死の境をスキップしちゃうスリルジャンキー戻橋トウヤに振り回される運値の低いたまちゃんの毛根がとても心配な一冊。がんばれたまちゃん。
カズキヨネ (イラストレ―タ―)
「戻り橋」は、あの世とこの世の境界とされる伝説があるそうです。
この名がつく主人公は、まさに「戻り橋」で生きている。
1ページ目から最後のページまで、主人公が貫きとおす生き様にシビれます。
松村涼哉 (作家)