君と過ごした透明な時間
あしたもまた会えるよね――。切なくて儚い、夏の終わりの不思議な恋物語。

 勉強もピアノも中途半端で挫折ばかりな高校生・中村朱莉は、熱心に絵に打ち込むクラスメイト・染谷壮吾に憧れていた。遠巻きに眺めるしかない片思いの毎日。そんなある日、染谷が非常階段から落ち意識不明の重体で発見される。悲しみに暮れる朱莉であったが、入院しているはずの染谷によく似た人物を校内で目撃してしまう。

「……俺が視えるの?」

 その正体は、幽体離脱した染谷本人であった!  失われた染谷の記憶を取り戻し事故の真相を明らかにすべく、朱莉は協力を申し出ることに。ちょっと不思議な二人だけの透明な一ヶ月が始まる――。

魔法のiらんど大賞2020 小説大賞青春小説部門《特別賞》受賞!
夏の終わりを告げる切ないラストに心打たれる純愛青春ストーリー。

目次

プロローグ
透明になった日
消えた九月の記憶
窮屈に色褪せた彼の日々
描かれた臆病な風景
記憶のピース
ラムネ瓶の中の世界

発売日:2021年10月22日 サイズ:文庫判

定価:693円(本体630円+税) ISBN:9784049140620